良い入れ歯とは

良い入れ歯とは

良い入れ歯とは・・・

①生体に合った入れ歯、きちんと計算された入れ歯

入れ歯が本来あるべき正しい位置にないために、食べものが噛みにくかったり、肩こりや頭痛の種になっていることがよくあります。

人体の一部として日々の生活の中で重要な役割をする入れ歯が間違った位置にあれば、体に害を及ぼすのは当然のことです。

入れ歯が悪いために口元がゆがむと、肩がゆがみ、次に骨盤もゆがんで足や腰まで影響します。

生体に合わない入れ歯をずっと入れていると、だんだんと体がおかしくなってくるのです。

 

②噛み合わせの正しい入れ歯

入れ歯を入れているだけでは何も痛くないし、しゃべることもできるのだけれど、噛むと痛くてたまらない入れ歯、あるいは、噛むと落ちて来たり、ズレたりする入れ歯があります。これは入れ歯の床の部分(ピンクの部分)は歯ぐきに合っているけれども、歯の部分の、上と下の噛み合せが全く合っていないからです。

部分入れ歯の方でも当然同じことです。

上下の噛み合わせは非常に微妙なバランスで当たっているので、どこか1ヶ所だけ変な当たり方をしているだけで、入れ歯全体がおかしくなるのです。

このことは、なかなか一般の患者さんはご存じないようです。

いくら歯ぐきにピッタリとした入れ歯でも噛み合せが1点でもおかしいと、入れ歯は台無しになり、うまく噛むことはできません。

 

③審美的にいい(きれいな)入れ歯

世の中にはいかにも「入れ歯」とわかってしまうようなものが多いです。

入れ歯はただ食べるだけのものではなく、見た目にも自然で、違和感なく、堂々と笑ったりできるものであるべきです。

そのために最も重要なのが歯並びです。

歯並びは特に前歯で審美性が大切ですが、左右の並び方のバランス、前後の出っ張り方、くちびるとの関係など様々な要件がからんできています。

そして、これらをうまく調整するのは、もはや入れ歯をつくる職人(技工士)の手の感覚に頼るしかないと思われます。

そのうえ目の前に患者さんがいるということも大切です。

入れ歯に使う人工の歯は、患者さんの顔かたちに合ったものを計測して選び出すのが良いです。

歯は顔の形、色も考えて、患者さんの希望も聞いたうえで決定するのです。

それと同時に患者さんは納得のいくまで歯並びを鏡で確認します。

笑ったときにはスマイルラインがはっきりし、立体感のある、きれいな笑顔にしないといけないですし、特に女性の場合、愛らしくごく自然な歯並びに見えるように努力する必要があると思います。